九谷焼・金彩香炉のある暮らし|鎌倉で出会った一生ものの思い出とお香の癒やし

お気に入り香炉:思い出を焚く、九谷焼の香炉。歴史への憧れが「日常」に溶け込むまで
鎌倉の小町通りで出会った、九谷焼の金彩香炉。
この柄は青粒鉄仙(あおつぶてっせん)というらしい。
旅の思い出とともに我が家にやってきたその香炉は、今では毎日の暮らしに静かな時間をもたらしてくれる大切な道具になりました。
この記事では、
- 鎌倉で出会った九谷焼の香炉との思い出
- お香のある暮らしがもたらす心の整え方
- お香を楽しむための小さな知恵
について綴っています。
お香や香炉のある暮らしに興味がある方の参考になれば嬉しいです。
九谷焼の香炉との出会い|鎌倉・小町通りで見つけた一生もの
皆さんは、手にするたびに、ある特定の景色や大切な人の笑顔が思い浮かぶ「一生ものの道具」はありますか?
私にとってのそれは、寝室の飾り棚に静かに佇む「九谷焼・金山(きんざん)の金彩香炉」です。
数年前、夫と江の島から鎌倉へ旅行した際、小町通りで見つけたこの一品。
私の誕生日プレゼントとして贈ってくれた、かけがえのない思い出が詰まっています。
今回は、この美しい九谷焼の魅力と、お香のある暮らしがもたらす心の平穏について綴ります。
「歴女」の憧れと茶道の入り口|香炉に惹かれた理由
当時の私は、司馬遼太郎さんの小説にどっぷりと浸かっていた、いわゆる「ミーハーな歴女」でした(笑)。
「戦国武将たちが命を懸けた政治的駆け引きの場は、いつも茶室だった」
「『道』とつくものを極めることこそ、大人の教養だ」
そんな少し背伸びした憧れから茶道を始めたばかりで、しつらえの一つである「香炉」という響きに、無性に心惹かれていた時期でもありました。
そんな時に出会ったこの金山香炉。
九谷焼特有の重厚な色彩と、繊細な金彩の美しさに一目惚れしてしまったのです。
当時はお香の知識なんて全くなく、「茶室に飾ってある素敵なしつらえ」という、どこか遠い存在としての憧れでしかありませんでした。
九谷焼の香炉が暮らしの道具になるまで|お香のある日常
あれから月日が流れ、今ではこの香炉は、私の生活になくてはならない存在になっています。
最初は「飾り」だった香炉。
でも、日常の中で少しずつお香を焚く習慣が馴染んでくると、それは単なるインテリアではなく、「場の空気を整える装置」へと変わっていきました。
- 掃除の締めくくりに: 部屋を磨き上げた後、最後にお香を焚いて空気をピリッと引き締める。
- 気分の切り替え: ざわついた心を落ち着けたいとき、一筋の煙を眺める。
- 浄化の儀式: 瞑想の前や、誰かから譲り受けた物品を大切に使わせてもらう前の浄化として。
かつて戦国武将たちが、戦の前に香を焚いて精神を統一したように。
現代を生きる私たちにとっても、お香を焚く数分間は、外の世界の喧騒をシャットアウトし、自分自身に立ち返る大切な「儀式」なのかもしれません。

香炉のある暮らし|時代を超えて今を整える時間
お気に入りの香炉から立ち上る香りは、鎌倉の旅の思い出だけでなく、かつて私が憧れた歴史上の人物たちの精神性まで運んできてくれるような気がします。
高価な道具は、使うのがもったいないと感じることもあります。
でも、しまい込むのではなく、日常の「浄化」という大切な役割を与えてあげること。
それこそが、道具に対する一番の供養であり、暮らしを豊かにする秘訣だと感じています。
皆さんも、自分を「今」に戻してくれる、そんなお気に入りの香りと道具を見つけてみませんか?
お香を楽しむための小さな知恵
お香の種類と選び方
- スティックタイプ: 最も手軽。燃焼時間が一定なので、タイマー代わりに使うことも。
- コーンタイプ: 短時間で一気に香りが広がります。広いお部屋の浄化におすすめ。
- 香木(沈香・白檀など): 禅の世界でも愛される、自然そのものの深い香り。
香炉のお手入れ
今回ご紹介したような九谷焼などの陶磁器は、使い込むほどに味わいが出ます。
中に敷く「香炉灰」は時々ふるいにかけて、空気を含ませてあげると、お香が最後まで綺麗に燃えてくれますよ。
九谷焼の香炉に出会える場所|鎌倉・小町通りのお店
九谷焼の香炉(金山)を購入したのは、鎌倉・小町通りにあるこちらのお店です。
◆店名:香司 鬼頭天薫堂
◆場所:神奈川県鎌倉市雪ノ下1-7-5
TEL : 0467-22-1081(代)
※数年前の訪店時の情報ですので、足を運ばれる際は事前に最新の状況を確認してみてくださいね。
ご紹介した九谷焼の香炉は、同じものはもう見つけられませんでしたが、Amazonでかなり似たイメージのものを見つけました。
こちらは鉄仙ではなく桜柄です♪
Amazon ナカマル『九谷焼』3.2号香炉・青粒桜 K9-1496


