山政小山園「小倉山」とお気に入りの抹茶茶碗|おうちで楽しむ私のお茶時間

お気に入りのお茶碗と小倉山とりんころろ

お茶の時間を支えてくれる、抹茶と茶碗と和菓子

茶道具の記事では、初心者が最初に揃えたい道具や、実際に相談してよかった茶道具店についてご紹介しました。

この記事では、その続きとして、私が自宅でお茶を楽しむときに愛用しているお抹茶と、お気に入りのお茶碗、そしてお茶の時間に欠かせない和菓子をご紹介します。

お抹茶は、山政小山園さんの「小倉山」。

お茶碗は、京焼清水焼、志野焼、信楽焼、そして大切な方々から贈られたもの。

どれも、ただの「道具」というより、私のお茶の時間を支えてくれている小さな相棒のような存在です。

高価な茶道具をたくさん揃えなくても、お気に入りの一碗と、おいしいお抹茶があれば、自宅のお茶時間は十分に豊かになります。

おうちでお抹茶を楽しみたい方や、最初の抹茶茶碗を探している方の参考になれば嬉しいです。

愛用のお抹茶|山政小山園「小倉山」

私が長年愛用しているのは、山政小山園さんの「小倉山(おぐらやま)」というお抹茶です。

もともとは、お稽古場の先生がご愛用されていたもの。
先生に教えていただいてから、気づけばずっとこの小倉山を選ぶようになりました。

山政小山園さんの公式サイトでも、小倉山は初めて自宅用に抹茶を求める場合のおすすめ銘柄として紹介されています。
お茶会などの茶道用を中心に、来客時やお店での呈茶など、幅広く愛用されている看板銘柄とのことです。

実際に点ててみると、その理由がよくわかります。

茶筅を動かしていると、ふわっと立ち上る香り。
口に含むと、まろやかで、甘みがあり、あとから抹茶らしい深みがゆっくり広がります。

苦みが強すぎないので、抹茶に少し苦手意識がある方にも飲みやすいのではないかと思います。

私のお稽古場では、薄茶として使うことが多かったのですが、ときどきお濃茶にも使われていました。
もちろん、正式な使い分けは流派や先生のお考え、お茶会の趣旨によって変わります。
自宅で楽しむ場合は、まずは薄茶として気軽に点ててみるのがおすすめです。

画像に alt 属性が指定されていません。ファイル名: IMG_9313-768x1024.jpeg

小倉山を選び続けている理由

小倉山の好きなところは、香り・甘み・飲みやすさのバランスです。

華やかすぎず、軽すぎず、でも日常でいただくには重たくない。
上生菓子と合わせても、お抹茶の風味がきちんと残ります。

たとえば、季節の上生菓子を買ってきた日。
お気に入りのお茶碗を選んで、小倉山をふるって、お湯を注いで、茶筅を動かす。

それだけで、いつもの部屋が少しだけ茶室に近づくような気がします。

お稽古をお休みしている今も、小倉山だけはなるべく切らさないようにしています。
私にとっては、「またお茶を点てよう」と思わせてくれるお抹茶です。

小倉山はどこで買える?

小倉山は、山政小山園さんの公式オンラインショップのほか、茶道具店やお茶専門店、Amazonなどでも取り扱いがあります。

私はそのときどきで、公式オンラインショップや、ほんじ園さん、Amazonなどを見比べて購入しています。

抹茶は価格や送料、在庫状況が変わりやすいので、購入前に必ず各販売ページで最新情報を確認してください。

◇公式サイト:山政小山園
◇公式オンラインサイト:小倉山
◇Amazon:山政小山園 小倉山  
◇ほんじ園:山政小山園 小倉山 

※価格・送料条件は変更される場合があります。購入前に各販売ページでご確認ください。

茶道具選びの醍醐味|私のお気に入りのお茶碗たち

茶道具の中でも、私にとってお茶碗は特別な存在です。

茶道具というと、高価なものを揃えなければいけないように感じるかもしれません。
けれど、私が大切にしているのは、値段よりも、その道具と過ごしてきた時間や、手にしたときの気持ちです。

長く茶道に触れてきたからといって、立派な銘品ばかりを持っているわけではありません。
自分の懐事情もありますし、無理をして背伸びした道具を揃えなくてもいいと思っています。

むしろ、自分の暮らしに馴染むものを、少しずつ選んでいく。
その過程こそが、茶道具選びの楽しさなのかもしれません。

最初に揃えたお道具から、だんだん目が肥えて、一つずつ好みのものへ。
そうやって手元の景色が少しずつ変わっていくのも、茶道の楽しみの一つだと感じています。

私の手元には、長い年月をかけてご縁をいただいた、それぞれに物語のあるお茶碗があります。

亡き父が所有していた黒楽茶碗。
前職の退職時に女性陣がプレゼントしてくれた萩焼のお茶碗。
そしてさきほど触れた、初釜で割ってしまったお茶碗を、自分で金継ぎをして飾り棚で愛でている井戸茶碗。

父からもらった黒楽茶碗
父からもらった黒楽茶碗
萩焼き茶碗
萩焼き茶碗
金継ぎ井戸茶碗 林紅陽作
金継ぎ井戸茶碗 林紅陽作

金継ぎのことは、またいつか別の記事でゆっくりご紹介したいと思っています。

ここでは、その中でも特に思い入れのある四つのお茶碗をご紹介します。

最初の一碗|京焼清水焼 ピンク織部縁

一番最初に手に入れたのは、茶道を始めようと決めた、まさにそのタイミングで購入したお茶碗です。

今でも大切に使っていて、自服でいただく際の登場回数が一番多いお茶碗です。

お稽古に通い始める前から、どうしても欲しくて。
松韻堂さんのオンラインショップで見つけた、京焼清水焼のピンク織部縁のお茶碗でした。

茶道って、なんとなく「渋い世界」というイメージがありますよね。
けれど、このお茶碗は、淡いピンクと落ち着いた灰色が合わさっていて、やわらかいのに甘すぎない。

かわいらしさと品のよさが、ちょうどよいところで手を取り合っているような一碗でした。

「こういうお茶碗があるなら、お茶の世界に飛び込んでみたい」

そう思わせてくれた、私の原点のような一碗です。

どうでもいい話ですが、幼稚園の頃の私は折り紙は必ずピンクを選んでいて、先生からは「ピンクちゃん」と呼ばれていたそうです。
大人なっても本能でピンクが好きなのでしょうね(笑)

今は残念ながら同じものの在庫はないようですが、松韻堂さんには京焼清水焼を中心に、素敵なお茶碗がたくさんあります。
京都を訪れる際には、三年坂のお店に立ち寄ってみるのも楽しそうです。

京焼清水焼 ピンク織部縁
京焼清水焼 ピンク織部縁

◆松韻堂
公式サイト: https://shoindo.com/
松韻堂茶碗: Amazon

友人のための一碗|志野焼の鼠志野茶碗

次の一碗は、前回の記事でご紹介した菊池商店さんで求めた志野焼の鼠志野茶碗です。

少し渋くて、焼き物らしい味わいのあるお茶碗が欲しい。
そして、自分のためだけではなく、大切な友人にお茶を点てるときに使える一碗が欲しい。

そんな気持ちでお店に伺い、相談しながら選んでいただきました。

志野焼らしい、白くて素朴で、どこかぽってりとした温かみ。
華やかに目立つというより、じんわり心に残る器です。

土と炎の痕跡や、職人の息遣いがそのまま景色になっているような一碗。

友の顔を思い浮かべながら、わくわくしながら選んでいただいた時間が今でも心に残っています。

このお茶碗で点てると、お抹茶の緑がとてもきれいに映えます。

鼠志野 お抹茶 薄茶
お抹茶の緑がとても綺麗♪

受け継いだ一碗|信楽焼 瑞峯造

三つ目は、大切な方から譲り受けた信楽焼の瑞峯造のお茶碗です。

信楽焼らしい、土の温かみと素朴な風合いが美しい一碗。
その方が大切にされていたお茶碗を、今は私が使わせていただいています。

お道具には持ち主の気配が宿る。
茶道を通じて、そんなふうに感じるようになりました。

このお茶碗を手にするたびに、その方のことを静かに思います。

高価なものでなくとも、道具を受け継ぐということは、その人の時間を少し受け継ぐことなのかもしれません。

上等のお菓子をいただく日や、少し改まった気持ちでお茶を点てたい日には、自然とこのお茶碗を選びたくなります。

信楽焼 瑞峯造 茶碗
信楽焼 瑞峯造 茶碗

記念の一碗|くらしのうつわ花田で選ばれた青いお茶碗

四つ目は、とある外資系企業のプロジェクトに参加した際、プロジェクト終了時に女性陣からいただいた一碗です。

「くらしのうつわ花田」さんで選んでくださったそうです。

とにかく鮮やかで美しい青。
そして、高台まわりの素朴な土の感じ。

その対比がとても素敵で、手にするたびに心が躍ります。

私が茶道をしていることを知っていて、わざわざ選んでくれた。
その気持ちが、何より嬉しかったのを覚えています。

道具は、誰が選んでくれたか、どんな時間の中で手元に来たかによって、まったく違う表情を持ちます。
この青いお茶碗は、私にとって、あのプロジェクトで一緒に頑張った方々の記憶そのものです。

どんな銘品かどうかよりも、思い出が入っている。
だから、特別なのだと思います。

花田さんは、九段南にある作家ものの器を中心に扱う素敵なお店です。
茶碗だけでなく、日常使いの器も充実していて、見ているだけで時間を忘れてしまいます。

青釉 茶碗
青釉 茶碗

初夏には、大好きな仙太郎の水無月と一緒に使うのが定例となっています。
青いお茶碗に、白い水無月。
見た目にも涼しくて、夏のお茶時間にぴったりです。

青釉 茶碗 水無月
青釉 茶碗 水無月

くらしのうつわ花田
住所:東京都千代田区九段南2-2-5 九段ビル 1・2F
アクセス:「九段下」駅 下車。2番出口を出て九段坂を上る。徒歩7分。
公式サイト:https://www.utsuwa-hanada.jp/
茶器カテゴリ:https://www.utsuwa-hanada.jp/SHOP/131203/131735/list.html
※営業時間・営業日は変更される場合があります。訪問前に公式サイトで最新情報をご確認ください。

お茶の時間に欠かせない和菓子|五十鈴茶屋「りんころろ」

最後に、お茶の時間のお供としてぜひご紹介したい和菓子があります。
五十鈴茶屋の「りんころろ」という和三盆です。

いろいろな和三盆を食べ比べてきた中で、私が一番気に入っているもの。
口に入れると、ほろりとほどけて、やさしい甘さがゆっくり広がります。
強く主張するお菓子ではありません。
けれど、お抹茶と合わせると、その控えめさがとてもいいのです。

小倉山のまろやかな香りと、りんころろの淡い甘さ。
どちらかが前に出すぎることなく、静かに調和してくれます。

派手さはないのに、なぜかこれが一番しっくりくる。
自宅のお茶時間にも、ちょっとした手土産にも、自信を持っておすすめしたい和菓子です。

和三盆りんころろ 五十鈴茶屋
和三盆りんころろ 五十鈴茶屋

五十鈴茶屋:通年菓子
※販売状況は変更される場合があります。購入前に公式サイトや店舗情報をご確認ください。

まとめ|高価でなくても、心に残る茶道具は少しずつ育っていく

私のお茶時間を支えてくれているもの。

山政小山園さんの小倉山。
松韻堂さんで出会った、最初のピンク織部縁のお茶碗。
菊池商店さんで選んでいただいた、友人のための鼠志野茶碗。
大切な方から受け継いだ、信楽焼のお茶碗。
くらしのうつわ花田さんで選んでいただいた、青いお茶碗。
そして、五十鈴茶屋さんのりんころろ。

こうして並べてみると、どれも単に「買ったもの」ではありませんでした。

教えてもらったもの。
贈られたもの。
譲り受けたもの。
自分で選んだもの。
大切な誰かの顔を思い浮かべながら手にしたもの。

茶道具の魅力は、そういう記憶まで一緒に育っていくところにあるのだと思います。

立派な道具を一気に揃えなくても大丈夫。
まずは、自分が好きだと思えるお茶碗を一つ。
そして、また飲みたいと思えるお抹茶を一つ。

そこから、お茶の時間は少しずつ自分のものになり、そして心もゆたかになっていくように思います。

お湯を沸かして、お抹茶をふるって、茶筅を動かす。
ほんの数分のことなのに、不思議と心が整う。

私にとってお茶の時間は、日々の中に置いた小さな結界のようなものです。
慌ただしい日常から少し離れて、自分の呼吸を取り戻す時間。

これからも、気に入ったお茶碗と、小倉山の一服と、ささやかな和菓子をお供に、無理なくお茶の時間を楽しんでいきたいと思います。

紹介まとめ・公式サイトリンク

項目内容公式サイトリンク
くらしのうつわ花田東京都千代田区九段南にある、作家ものの器を扱うお店https://www.utsuwa-hanada.jp/SHOP/131203/131735/list.html
松韻堂京都・三年坂にある京焼清水焼のお店。最初の一碗と出会ったお店https://www.shoin-do.co.jp/
山政小山園 小倉山https://www.yamamasa-koyamaen.co.jp/
和三盆りんころろ(五十鈴茶屋)https://www.isuzuchaya.com/wagashi/always.html

※価格・在庫・営業時間・販売状況は変更される場合があります。
購入・訪問前に必ず各公式サイトで最新情報をご確認ください。

前回の記事:
茶道具のある暮らし|初心者におすすめの東京の茶道具店2選と、最初に揃えたい道具

参考記事:
脚下照顧とは?意味と日常での実践を解説した記事
九谷焼・金彩香炉のある暮らし|お香と日常の整え方

    コメントを残す

    メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です